海外の空港で入国管理官と争っても決していい事はありませんよ?
ニュースを見ていたらこんな記事がありました。
【台北時事】黒沢明監督の映画「影武者」などに出演した俳優の隆大介容疑者(58)が台湾北部の桃園国際空港で21日午後、職員に暴行し、警察当局に公務執行妨害と傷害の疑いで身柄を拘束された。
地元メディアによると、隆容疑者は成田から台湾に到着した際、入境カードへの記入を拒否し、口論やもみ合いになった末に、職員の膝を蹴って骨折させた。酒 に酔っていたという。隆容疑者の所属事務所によると、スタッフ1人が台湾に向かい、情報収集を行っている。俳優の隆大介容疑者拘束=空港で職員に暴行-台湾(時事ドットコム)
他のニュース等を見ると色々と突っ込みどころ満載な事件なのですが、それはさておき。
外国に行くのに避けて通れないのがイミグレーション(入出国管理)です。
日本を出る時は日本のイミグレーション、海外に到着したらその国のイミグレーションでパスポートを提示して必要な手続きを執らないとその国に入国する事は出来ません。
日本のイミグレーションでは日本のパスポートを持っていれば出国の記録をするだけで、指名手配されていたり、逮捕状が出ていたり、出国が制限されていたりしなければパスポートを提示するだけで出国が出来ます。
ですが外国に入国するとなると必要な書類(例えば入出国カード)やビザの所有、アメリカのようにビザ免除でも事前にESTAの申請が必要だったり、入国時に色々と質問を受けたり、場合によっては別室に連れて行かれ厳しい調査を受ける事もあったりします。
その国に入国出来るか出来ないか、決定権は入国管理官にあると言っても過言ではありません。
係官が「入国を認める事が出来ない」と判断した場合は入国を拒否され、その国に入国する事は出来ません。
どんな時に入国が拒否されるかというと必要な書類が提出されない時、入国に必要な手続きが終わっていなかったり、その人の犯罪歴やその国への過去の入出国履歴など色々あります。
また疑いにより拒否される場合もあります。
例えば「同姓同名で同じ誕生日のブラックリスト登録者がいて判別出来ない場合」というケースはネットで検索してみると見かける事もあります。
その他、色々理由はありますがここでは省略させて頂きますが、今回の事件では「入境カード(入国カード)の未記載」なのでそれを巡って係官と口論になったものと思われます。
そのままでは勿論入国拒否になるのですが、他のニュースでは酔っていたとの記載もあり、ついカッとなって暴力を振るってしまったのでしょう。
係官と口論になるぐらいなら入国拒否で終わってしまうのでしょうが、暴力に訴えてしまうと更に面倒な事になってしまいます。警察に逮捕されてしまうと立派な犯罪者、その国で拘束されてしまう事態となります。
その後はどうなるんでしょうね、その国で裁判にかけられ場合によっては罰金刑だったり刑務所に服役する羽目になったりと決して良い結果にはならんでしょうね。
ちなみに入国管理官は公務員、国によっては警察や軍隊の管轄なので争って良い結果になることなんて絶対に無いのですが、結構頻繁にこの様なニュースを見かけます。
入国の許可がもらえるまではなるべく大人しくしていた方が身のためですよ。