タイ仕様のiPhone4はおいらが最初に手にした本当のSIMフリーだった。
ここ数日SIMフリー携帯にまつわる話ばかり書いているが、もう少しお付き合い頂きたい。
ここまでボーダフォン703SH、iPhone3GSと使って来たが厳密に言えば「SIMロックを解除した携帯電話」であって正当な「SIMフリー携帯電話」では無かった。
そんなおいらが初めて手にしたSIMフリー携帯電話と言えば「iPhone4」だ。
このiPhone4はタイ仕様だった。おいらがタイ仕様のiPhone4を使っていると言えばおいらを知る人物なら「タイ旅行の歳に現地で買ってきたんだろう」と思うだろうが、残念な事にヤフーオークションで購入した端末である。
日本のiPhoneは大体appleの発売日、もしくは少し遅れて発売されるがタイでは最初に販売が開始された国より3~6ヶ月ほど遅れて発売され、また販売台数も少ない為販売開始直後の入手は困難となる。また新しい物好きのタイ人の間ではプレミアが付く事も日常茶飯事なので現地で購入しするには付加価値の付いた端末を買うか、在庫が潤沢になった頃に定価で買うかになってしまう。
タイを訪れる日程が運良く重なればそのどちらかで購入できるにしても、日程が合わなければ現地購入も難しい。しかしiPhone4はiPhone3GSに比べ画面の表示が細かく、動作も軽い。是非今度こそはSIMフリーのiPhoneをと思っていたが、この状況では難しそうだ。
半ば諦めかけていた頃、ヤフーオークションを見ると先に販売が開始された香港版のSIMフリーの出品で溢れかえる中若干購入しやすい価格で出品されていたタイ仕様のiPhone4を見つけた。32GBでホワイト。まさにおいらが購入を予定していたスペックだったので飛びつかない理由はどこにも無い。
そしておいらの元にタイ仕様のiPhone4は届けられた。
日本で販売されているiPhone4よりはちょっと高め、香港版よりはちょっと安め。そんな所もタイっぽい気がした。早速開封して各所をチェック。どこにも異常は無いようだ。ただ付属の充電アダプターはタイ仕様で日本のコンセントには使えないが、どうせタイで使うのだ、問題ない。タイのSIMカードをセットすると当たり前のように認識してすぐさまAISからの国際ローミングのお知らせSMSを受信した。
次のタイ旅行はこのまま使えるし、他の国に行っても現地でSIMカードを購入すれば便利に使える。表示の細かくなったディスプレイは見やすく、動作も格段に軽い。何よりiPhone3GSは裏面はホワイトでもディスプレイ側は黒だったが、今度は全てがホワイトでなんだか格好がいい。
現地でこのiPhone4を使っている自分を想像しながら、タイ行きの航空券を探し始めた。