おいらが一番最初に買ったiPhoneはSoftBankのiPhone3GSだった。
おいらが一番最初に買ったiPhoneはSoftBankのiPhone3GSだった。
海外で使おうと思って買った訳で無く、当時流行りだしたiPhoneを使ってみたかったという一心で、普段の携帯はauを使っていたがSoftBankで新規契約したのだ。
古い言い方をすれば「ミーハー」、現在だと「中二病」と言うのだろうか。
「俺はiPhoneを使っているんだぜ!」と言いたい為に契約したのは間違いない。
毎月定額のパケット通信料が必要になるので毎月の出費は増えたが、毎月機種代金の一部を通信料から割り引いてくれるので2年間使えば結果的にiPhone3GSを安く買える事になるだろうという単純な思考もあった訳なのだが、結果的にはよい結果となった。
購入した時期が良かったのだろう、ホワイトの32GBを購入したのだが初期ロットで脱獄が簡単だった。
脱獄というのはiPhone等に使われているAppleのOS、iOS独自の言い回しで一般的な言い方をするならば「内部ソフトウエアの改造」の事を言う。iOSではOSにかなりの制限があり、ユーザー側で内部ソフトウエアの設定などを変更する事が出来なくなっている。
その制限を解除して比較的自由に内部ソフトウエアの設定を変更できるようにしてしまう事を「規則に縛られた監獄から脱出する」の意味を含めて脱獄と呼ぶそうだ。
おいらが購入した初期ロットはパソコンと接続して1クリックでその脱獄が完了するモデルだったのだが、すぐ後に出回ったロットではApple側の対策により簡単には脱獄できないようになっていたのだ。
脱獄をする利点は画面の表示を自由に変えたり、本来iOSには搭載されていない機能を追加したり出来る事で自分の好きなようにカスタマイズ出来るという部分だが、iPhone3GSでは意外な改造が可能だったのだ。
それはSIMロックをソフトウェア的に解除する事だった。
Softbank のiPhone3GSにはSIMロックが掛かっており、SoftBank以外のSIMカードは認識しない様になっています。そのロックを解除できれば海外 でプリペイドのSIMを購入して利用する事も可能になり海外旅行時に電話をしたり、ネットを使う事も出来ます。
早速脱獄してSIMロックを解除し、バンコクに持って旅立ったおいら。
タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港にある携帯カウンターでAISのプリペイドSIMを購入してiPhone3GSに挿入すると見事にAISの電波を掴んだのだ。
数秒後、SMSでAISから最初のメッセージが届き、日本の友人にも国際電話をかけてみると拍子抜けな程簡単に電話できてしまった。
最初は日本だけで使えればと思って購入したiPhone3GSはおいらにとって大事な旅のパートナーとなり、SIMフリーのiPhone4を購入するまではタイ・シンガポール・台湾と大活躍したのだ。
契約から2年が経ち、Softbankの回線も解約してiPhone3GSはその役割を終えましたが、今もそのiPhone3GSの事は忘れられないほど、おいらの海外旅行の思い出になっています。